第2章 ホワイトクリスマス
「お待たせ。見て、これ。ホットワインだって。温めてるからほとんどアルコールも飛んでるみたいで。これなら楓も飲めるかなって思ってさ」
「美味しそう!ワインは飲んだことないけどすごくいい香りするね!」
オレンジや香辛料の香りが葡萄の香りと一緒に香ってくる
私たちはホットワインを飲みながらクリスマスマーケットを存分に楽しんだ
ーーーーー
帰り道は見たかったイルミネーションがされている道を歩く
あっという間に暗くなった夜道に、キラキラと灯りが照らされ、春のお花見のような、不思議な気分になった
「綺麗だね。」
「うん、本当に綺麗。カカシ先生、連れてきてくれてありがとう。先生とこの景色見れて本当に嬉しい」
「いや、それはオレのセリフね。…あ、楓、見てみ。雪降ってきたよ」
「……ホワイトクリスマスだ…!」
「これはまた、積もりそうな雪だなぁ」
「カカシ先生、家に戻ったら家の前に雪だるまをつくろうよ」
「ははっ、うん、いいよ。」
降ってきた雪はたくさんの電飾に照らされて虹色に光る