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妖人恋
第3章 ちりぢり
「ま··待ってくれ··!」
姿形が鬼太郎に似ている。
せめて名前を教えてくれ
もう少しで分かるんだ。
「待ってくれ!」
『···もう少ししたら来るぞ』
はっ
「ゲゲ郎!」
目を覚ますと見慣れた天井
そして
「すぴすぴ」
「···鬼太郎。」
すー··
「あっ水木起きたのかい?熱はどうだい?」
「あ··うん、楽になったよ。母さん、桜さんは?」
「桜さん?あぁ子守りさんの名前ね、あの子は帰ったよ。ほんと優しくてしっかりしてる人だよ全く」
「······」
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