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君ノ為蒼穹に願ふ【薄桜鬼真改】

第15章 戦火の行方【沖田総司編】


「……あの子と早いうちに仲直りしてあげてくださいね、最後はちゃんと謝ってくれましたし、悪い子じゃないと思いますから」
「わかってる。ちゃんと謝っておく。それから近藤さんがどんなにすごい人かも話しておくよ」

珍しく素直な沖田さんの様子に、私は思わず笑がこぼれた。
そして和やかな気持ちになった直後、私は重要なことに気が付く。

「あっ!もう夕食の時間が過ぎてる!?い、急ぎましょう沖田さん。皆さん、怒ってらっしゃると思いますから!」

遅れてしまったことに慌てて駆け出す私に沖田さんは笑って言った。

「もし君が怒られたら、ちゃんとかばってあげるよ。……さっきのお礼にね」

沖田さんは悪戯好きで困ってしまう人だけど、別に悪い人じゃない。
素直なところもあると思っていれば、あまり彼の事が怖くなくなった。

不思議な気持ちになりながらも、私は沖田さんと共に広間へと急ぐのだった。


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