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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第5章 デートくらい出来ます


悟の指が、舌が。

触れてくる全ての箇所がしずくの体を刺激する。




「…はぁ…あん…悟…。」




視界が閉ざされた暗い世界の中。

悟の匂いと、その声だけが悟だと教えてくれる。




「…まだ足りない…しずく…。」




あの日のしずくはもっと乱れていた。

こんな情事だけでは、満たされたと脳が判別しない。




きっと悟は一生分からない。

あれは一夜だけの、しずくの願望だ。

最後だと思ったから、思い切り悟に抱かれたかった、10年間押し殺していたしずくの情欲だった。




何故、その切ない思いがずっと悟にあると思えるのだろう。

簡単だ。

悟がそんな事が分からない位に、誰も愛していないから。




…可哀想な人…。




別に要らない感情だから、可哀想なわけでは無い。

もともと感じないのだから、初めから無いのと一緒で、誰かに愛される事に、有難いとも可哀想だとも感じないだろう。


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