第5章 デートくらい出来ます
悟のその言葉に、しずくの顔がかぁっと赤くなった。
「気付いてたなら言ってよ、あの夜の相手が僕だったって事。」
ちゅっちゅっと何度も悟の唇がしずくの頬にキスをする。
「……………。」
この場で悟がその事を言ってくるとは思っていなかったので、しずくは戸惑いで何も言えなかった。
「凄いねしずくは、目隠しされても僕が触ってるって分かるんだから。」
悟の触れている部分が唇からだんだん舌に変わっていく。
ベロッと首筋を舐められて、しずくの肩がビクッと跳ねた。
「声出してもいいよ。
もうしずくがどんな声で喘ぐか、どんな行為で乱れるのか全部分かってるから。」
「は…悟……。」
唇がどんどん胸元に移動して、ピンと立っている乳首まで這っていく。
「後、何処が好きなのか。
たくさん教えてくれたもんね。」
僕だと分かりながら。