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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第5章 デートくらい出来ます


五条悟は誰も愛さない。

それは自他共に認める事実だから。




「…酷いな…。」




しずくの言葉を聞いて、悟はポツリと呟いた。

その表情は少し目を伏せていて、少し寂しそうだ。




「それを分かってて結婚してくれるって……。

10年一緒に居たのに、結局愛されたいだなんて。」

今さらそんな事を言って離婚しようと言うのだから。




「愛さないのと、関心が無いのはまた違うよ…。」




悟は愛せなかったのでは無くて、しずくに関心が無かった。

それだけの事だった。




それでも情はあるし、この10年は本当に過ごしやすかったと言ったら。

それはまた自分勝手な感想なのだろう。




お互いに進むべき道が違えて、方向性は決まっている。

それならキッパリ別れて別々の道を進むのが『面倒くさく』ないのだろう。




「……………。」




しずくは俯きながら動かない悟をしばらく黙ってみていた。




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