第4章 あなただけは絶対に嫌なんです
悟は体を倒してしずくの頭を掴んで自分の腕の中に彼女を収める。
馴染ませる様に奥に入れてある悟のモノが自分の中でビクビク動いているのが分かる様だった。
こんなにゆっくりと挿入されるのは初めてだ。
それがまるでしずくとのSEXを堪能しているかの様に。
「……はっ…気持ちいいのは僕だけ?」
耳元で悟の声が聞こえて、その熱を帯びた脳が震えた様だった。
「ねぇ分かってる?さっきから僕の声聞く度に、しずくの中悦んでうねってるよ…。」
そんな事分かってる。
さっきから悟の声を聞く度に何度も絶頂しているのだから。
その事に、悔しくて涙が出ない様にするのに必死だ。
何の楽しみのないSEXの間も。
いつもこの匂いと、かすかに聞こえる悟の吐息だけでイッていた。
ギシギシッとベットが軋んで、その音に合わせて悟の律動が始まった。
「…しずく…。」