第4章 あなただけは絶対に嫌なんです
今日はずっと声を出さない様だ。
グッと目を瞑ってただ与えられている快楽に堪えるしずくに悟は苛立だった。
「…気持ちいいって言わないの?」
今日は。
あの夜の様に。
悟の言葉にもしずくは何の反応もしない。
すでに何回もイッてる癖に。
どんなに我慢しても指を入れた中がどうなっているか。
たまに痙攣した体が何でなのか。
手に取る様に分かるのに。
「…声出せよしずく。」
悟の声が聞こえる度に体がビクビクと震える。
悦ぶな。
また惨めな気持ちになりたいのか。
しずくはそう自分に言い聞かせて荒い息を吐き続ける。
悟は何も言わないしずくの足を掴んだ。
グッと自分のモノを押し当てて体重を乗せると、充分に濡れているしずくの中は簡単に悟を受け入れる。
「っ!」
奥まで悟のモノが入ってきて、しずくの腰が大きく跳ねた。