第4章 あなただけは絶対に嫌なんです
自分で言ったんじゃ無いか。
乳首を愛撫されるのが好きだと。
あんなに甘い声を出して、他の男に素直に。
「っ!」
悟が丹念に乳首を舐めれば、あの夜の快楽がすぐに体を突き抜ける。
しずくの手が悟の鎖骨を掴んで、その疼きに耐える様に手を震わせている。
素直なしずくの体の反応に、悟は満足しながらしずくの乳首を甘噛みする。
お願いされたあの夜の様に、丹念に、何度も跳ねるしずくの肩を抑えて繰り返ししずくのピンと立っている先端を舐める。
「……んっ…!」
我慢出来ずにしずくから漏れた甘い声。
足りない。
あの時の様にもっと声を出して、気持ちいいと自分に伝えて欲しい。
「…こっちの乳首はまだ何もしてないのにもう固くなってるね。」
反対側の乳首をぎゅっと摘んで悟は言った。
「…………。」
自分から悟に教えたのだ。
あの夜に、自分の欲情を満たすためにどうすればいいのか。