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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第4章 あなただけは絶対に嫌なんです


ああ、だけど。

胸の内の全てを悟に話すのは不快だ。

どうせこの男に恋愛をしたいと言ったとて、理解出来ないのだから。




「……………………。」

しずくは何も言わないで顔を晒すと、そのまま自分の部屋に入って行った。

悟ももう、それ以上はしずくを止めなかった。


 

「…………………。」




しずくの情欲を満たせば、この話はもう終わりだと思っていた。

終わらないしずくの欲望に顔が歪みそうだ。




本当にしずくは恋愛がしたいというのだろうか。




悟はソファに座り直すと、足を組んで姿勢を崩した。

そして右手で軽く頭を支えて、しずくとの10年を思い返す。




初めてしずくを見た時に、目が合ったしずくの表情は今より豊かだった。

口数は少なかったが、悟と目が合い顔を赤らめた当たり、アレがしずくの初恋なのだろう。




「………………。」




悟はそれが分かっていた。




だから敢えて無視した。






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