第3章 今夜不貞を働きます
やっぱりしずくにはこんな大それた事は無理なんだろう。
きっとすぐに無理だと泣き付くに決まっている。
この辱めの行為で無理だったら、プレイで分からせる所だった。
それは流石に申し訳無い気持ちが悟にはあった。
だから…。
さっさと無理だと、懇願すればいい。
こんな痴態を他の男に見せそうになった事なんかは、小さい間違いとして許してあげるから。
悟がしずくの寝ているベットに腰掛けると、ギシッとベットが重みで鳴いた。
その振動に体をビクッとさせたしずくは、ゆっくりとそこに居るであろう男性に顔を向けた。
「……お願い……。」
しずくの震える唇を目を細めて見て、悟はしずくが泣きそうだと分かった。
早く許しを請う言葉を聞かせてくれ。
「お願い…………。
キスは初めてなの……。
優しくして……。」