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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第15章 最終章


しずくが呆然とその光景を見ていると、再びガバッと悟がしずくを抱きしめた。




「…しずく、ありがとう…。」

悟の小さな声が耳元で聞こえた。

「僕に家族を作ってくれて、ありがとう。」




『欲しいの?子供。』

『今さら父親になって、家族ごっこがしたいか聞いているのよ…悟。』




そう聞いた時の、面倒くさそうな悟の顔を今でも覚えている。

あの時とは全然違う悟の言葉に、しずくも思わずポロッと涙が出た。

震えている悟の肩に手を回した。




「…おかしいね…しずく、僕は何で泣いているのか分からない…。」

込み上げてくる愛しさが何なのか、言葉に出来なかった。

でも大丈夫だ。

それはしずくが教えられる。




「…悟…それはね…『幸せ』って言う感情だよ……。」

ぎゅうっと悟を抱き締めて、悟の耳元で囁いた。




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