• テキストサイズ

【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第15章 最終章


「……帰るのはいいんだけど…。」

しずくはスッと悟を離すと、鞄の中から写真を出した。




「私、1人じゃないけどいい?」

しずくが差し出した写真は、ペラペラで、白黒の写真には中心に白い丸っとした被写体が写っていた。




それが『赤ちゃん』だと気付くのに、随分と時間がかかった。

「ゲームも賭けも、悟の勝ちよ。」

そう笑って言ったしずくの手元の写真を、目を見開いてずっと悟が見ている。




「…………。」




まるで時間が止まった様に動かない悟に、しずくは不安になった。

妊娠した事を伝えるのはまだ早かったかな…。




そんな風に思っていると、しずくの肩を掴んだままの悟の手が震えているのが分かった。

「!?」

チラッと悟の手を見て、もう一度見た悟の顔に、しずくは驚いてビクッとなった。




悟は大きく目を見開いたまま、ポロポロと涙を流していた。

泣いているのだ、あの五条悟が。


/ 313ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp