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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第15章 最終章


五条悟の代わりに、自分が彼女の笑顔を取り戻せると思っていたんだ。




だけど結局。

その役目は自分では無かった様だ。




涙を七海に見せない様に俯いて泣くしずくを見て。

七海はそんな事を思った。




悟を愛したままのしずくだって、受け入れる自信はあった。

だけど、残念な事に、目の前のしずくがそれを望んでいなかった。




柄にも無い事をしない方が良かった。

そう思いながらも、後悔は無く、やっとしずくへの思いを手放せそうな。

そんな気持ちで、七海は席を立った。




「…幸せになってください…。」

その幸せが、自分が与えるモノでなくても。

心からそう思えた。




「……はい……。」

最後はそう頷いてくれたしずくの顔を見て、七海はそのまま背を向けて歩き出した。




勝算はあったんだ。

悟があんなだから。

だけど…何に負けたのだろう。




その答え合わせは、今では無くて、もっと心の傷が癒えてからしようか……。




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