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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第15章 最終章


「素敵な時間をありがとうございました。
ちゃんとした恋愛は七海くんが初めてです。」

しずくはしっかりと七海の顔を見て笑って言った。

泣きそうになるのを堪える為に、下瞼が震えている。




ーあの日、悟の元にしずくを置いていかないで、自分が抱いていたら何か変わっていたのだろうか。




普段呪術師をやっていて、たらればは命取りになる。

そんな考えは自分を諌めるはずのモノなのに。

今はその考えに後悔して、目の前のしずくに気持ちを抑える事しか出来なかった。




「…あなたをずっと好きでした。」

10年前に、悟の婚約者になる前からずっと。




まだ高専の時に、初めて会ったしずくを思い出す。

お互いまだ1人立ちするにはまだ未熟で、その背中を支え合った。




呪いを祓った後の、しずくの笑顔を思い出す。

久しぶりに会ったしずくにあの頃の笑顔は無かった。


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