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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第14章 あなたの何者にもなれなかった



あの人は今、どうしているのだろうか。




同じ様に、大切な人を失って。

そして、それが自分が手をかけた。

大切な親友だったのなら。




傑の側で同じ様に座っている悟が浮かんだ。




私はあの人の側に居るべきだったのでは無いか。




そう思ったら、しずくはすぐに実家を飛び出した。

東京に残した悟の元に帰る為に。




「悟。
私はあなたが言う様に、あなたの事を何も分かって居なかった。」




しずくはまだ悟に背を向けている。

だけど悟も。

その肩に触れる事も、声を掛ける事も出来なかった。




当時の光景が嫌でも思い出される。




「私は、あなたと夫婦になれなくても、あなたの家族にはなれていると思ってた。」

もうそれ以上何も言わないでくれ。




話続けるしずくに、悟は目隠しの奥の目をグッと歪めた。




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