第3章 今夜不貞を働きます
簡単に情欲を楽しみたいなら、やはりそこはプロがいいだろう。
恋愛もしたいが、情欲を満たすSEXがどんなモノか先に知りたかった。
しずくは事前に調べていたお店に予約した。
俗に言う女性専用の風俗だ。
変な所は嫌だったので、一見さんお断りの会員制の高級な所にした。
後悔したく無かったし、確実に楽しむには大金を叩いた方が手っ取り早い。
呪術師をやっていて良かった。
ある程度自由に使えるお金は持っていた。
こんな時間に家に居ないで外に出たのも10年振りだろう。
しずくは懐かしい繁華街のネオンに目を細めた。
一見高級マンションに見えるエントランス。
受付に居るのはコンシェルジュだが、この受付を通して案内されれば、このマンション全体が男娼館だ。
緊張しない為の女性スタッフ。
しずくは少しの緊張と期待を持って、彼女の後をついて行った。