第13章 本当に僕の事分かって無いね!
肩を抱いて、寝室に行った。
その言葉に、しずくの胸が騒ついた。
でもそれは一瞬の事で、すぐに平常心を取り戻す。
「部屋に入ったら、自分の匂いが他人と混じって……。
可愛いと思ってた子でも、見下ろしたら嫌悪感が全身を襲ってきて…。」
込み上げてくる吐き気に耐えられなくなって。
気が付いたら、しずくを探してアソコに立っていた。
「………………。」
悟の言葉にしずくは唖然としていた。
演技では無さそうだ。
「あなたいつからそんなに潔癖になったの?」
戸惑いながらしずくは悟に聞いた。
「……散々僕の事を分かりきっている顔して得意気に行動してさ。
僕は潔癖だよ!事、自分のテリトリー内に関しては特にね!」
「なっ、自分からは相手のテリトリーに簡単に入ってくるじゃない!」
「しずくって本当に僕の事を分かってないね!」