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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第12章 お互いのパートナーを決めましょう


『たった1人の僕の奥さん』




その言葉にすらもう応えようともしない様だ。 




そして、そのしずくに対して、もう苛立つ事も、かける言葉も無かった。




しずくはこのままこの部屋を出て行くだろう。

悟は横を通り過ぎようとするしずくの腕を掴んだ。




掴まれた腕を見た後に、悟を見上げた。

無表情で、その表情からは何の感情も読み取れない。




「…今日は一段と綺麗だ。」

七海は喜びそうだ。

自分には決して見せないその艶やかな姿で、他の男に会いに行く。




悟はそれだけ言うとしずくの手を離した。

そしてしずくに背を向ける。




離された後も悟の手の感触が残っている様だった。

しずくはその感触を振り払う様に部屋を出た。




もう振り返らなかった。




2人がその背中を見送る事は無かった。




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