第2章 離婚して下さい
正直自分も悟の女性関係なんかどうでも良かった。
もう悟に夫として期待していることも、家族として期待していることも何も無かった。
ただ、もううんざりなだけだった。
後生を五条悟1人で終わらせる気持ちは無い。
それだけだった。
もう彼に、何か期待をする事なんて、この先一生無かった。
ただ今は自分の為だけに、悟と離婚したい。
それが現実になった時には、誰か他の愛する人の子供がお腹の中にいるかもしれない。
もう充分に、淡い恋心を悟に抱いていたあの頃の自分には義理を果たした。
何も感じなくなった今。
求めたのは、置き去りにした自分の初恋だけだった。