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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第9章 とても変な夫婦関係です


グッと自分の方にしずくを向けた。

向かい合って見上げた悟の顔は、少し目を萎めていた。




「…あの日、僕は一目でしずくを決めたんだ。」

何人もの女がいる中。

たった一目見ただけで、自分の嫁になるのはしずくだと。

そう分かった。




「さっきの会場で、そんな子は居なかった。」

グッと悟の目が細くなって、掴まれている腕が痛かった。

でもそれは一瞬で、すぐに腕を離すと。

今度は悟が先に歩き出した。




それが胸の高鳴りから来た直感なら、世間では一目惚れとでも言うのだろう。

だけど悟の直感は、そんな気持ちからでは無い。




「……六眼もたいした事ないね…。」

「…居ないから、居ないって言っただけだよ。」

探す気が無いからでしょ。




そう言いかけた言葉は、声にならなかった。

その後は黙って、悟の後ろを歩いて行った。




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