第8章 私の初恋でした
その後、本当に悟は行為を止める事はしなかった。
悟の唇が体を這う感触に、出ていた涙もだんだんと乾いていき、羞恥心より体の快感の方が大きく頭を突き抜けていく。
「…う……っ。」
どう言う風に声を出せばいいか分からなかったから、極力抑えた。
正解か不正解かも分からないまま、行為は続いていく。
「?!」
悟の舌が秘部に当たると、しずくの体は仰け反った。
目を瞑っていても、何をされているか分かる位の疼きに、しずくはぎゅっとシーツを握った。
しばらくその刺激に耐えていると、悟が体を起こした。
はぁ…はぁ…。
やっと終わった刺激に、しずくは肩で息をした。
「?!」
グッと自分の中に、悟のものが入ってこようとしているのが分かった。
「っいっ…。」
思わず痛いと言ってしまいそうになり、しずくは慌てて口を抑えた。