第8章 私の初恋でした
それが1番、手っ取り早いと思ったからだ。
「っ五条さんっ…。」
ベットに寝かされて、見上げれば悟の顔がある。
その状況だけで、頭がおかしくなる位に熱くなった。
「今日からしずくも『五条さん』だよ。」
面白いほど反応してくるしずくに、悟は笑って言った。
本当に何も知らない生娘の様だった。
正直そこは求めていなかったので、今から教えなければいけない事には、少しうんざりした。
「これからは『悟』って呼んでね。」
悟は笑いながら、しずくの服に手をかけた。
ゆっくりとボタンを外していくと、しずくの体の震えが大きくなった。
服を脱がしていく悟の手を、しずくの手が止めた。
(……勘弁して欲しい…。)
今さら愛が無ければSEXが出来ないなんて、言い出さないだろうか。
そんな結婚をしたくせに。
「……『悟』…お願い…少し……待って…。」