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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第8章 私の初恋でした


彼の手を取ってみた。

そっとおいた手を悟が握った。




ああ、私はこの人の花嫁になるんだ。




初めて握った悟の手はとても暖かくて、2人で初めて手を取り合って歩いたあの廊下は、今でも忘れない。




結婚式はあっという間だった。

今なら分かる。

めんどくさがりの悟がさっさと終わらせたのだろう。




披露宴もしなくて、式を終えてしずくは悟に連れられて新居に初めて足を運んだ。

10年間過ごしているあのマンションだ。




ここで今日から五条悟と暮らすのだ。

部屋に入る事を戸惑って、リビングのドアの前で体が固まっていた。




「入れば?」

悟はしずくと違って、平然としてどんどん部屋の中に入っていく。




やっぱり何か違う。

結婚式でさえ2度目の顔合わせなのに、そのまま一緒に住む事に戸惑いしかない。




「……五条さん…やっぱり…。」

しずくは顔を青くしてぎゅっと両手を握った。


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