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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第8章 私の初恋でした


こんな綺麗な花嫁衣装を送られるより。

ただ一目悟に会いに来て欲しかったんだ。




「辞めれば?結婚。」

不機嫌そうに言う拓海に、しずくは苦笑いした。

「……辞めないよ…。」

困りはしたが、変わりに怒ってくれる拓海の気持ちが嬉しかった。




確かに不安だらけだけど。

きっと会えばこの不安を消える。

その時は本当にそう思っていた。












「本当に綺麗な花嫁さんねぇ。」

慣れない白無垢に、自分の姿が綺麗なのかも分からない。

ただ周りに褒められて、気恥ずかしくてしずくは悟の姿を探した。




たった一度しか会話をした事の無い花婿。

「あっ五条さん。」

隣に居た母親の声に、しずくは顔を上げた。




羽織袴を着た悟がしずくを見て微笑んでいた。

「しずく。」

そう名前を呼んで悟はしずくに手を差し伸べた。




その悟を見て、さっきまで寂しかった思いが全て無くなった気がした。




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