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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第8章 私の初恋でした


その綺麗な自分の花嫁衣装を見て、何故かしずくは悟を思い出した。

何の非の打ち所がない綺麗な花嫁衣装。

ただそこにあるだけで、両親も喜んでいる。




結婚とはこう言うモノなのだろうか。

悟にプロポーズされてから、粛々と準備だけがされていく。




両親が喜んでいるのを見て、これで正しいのだと思いながらも。

何故か心に隙間が出来ている。




あの人はこの衣装を選んだのだろうか。

その時には少しだけでも私を思い出してくれたのだろうか。




分からない。

結婚しようと言った悟が、何も分からなかった。




「五条悟って言うのは、随分と傲慢なんだな。」

「……拓海……。」

ボーッと花嫁衣装を見ていたしずくの後ろから声が聞こえた。




しずくの双子の兄の『拓海』だった。




「自分から結婚したいって言ってきたのに、本人は来ないで物だけ送りつけてきて。」

拓海の言葉で、しずくは何故今自分がこんなに寂しいのか分かった。



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