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【呪術廻戦】五条悟の奥様は離婚したい【R18】

第7章 あなたの婚約者です


旅館の情緒すら、2人では語り合えなかった。 

とても素敵な園庭を2人で見ながら歩いていた。




スポットライトも綺麗で、それすら悟と共有したかった。





でも無言で、見ている同じ風景すら共通の言葉は無かった。

イルミネーションが綺麗だね。

スポットライトが幻想的だね。




語り合う言葉は沢山あったと思う。

確かなのは同じ風景を、チラッと見ても、無言の2人の空間だった。



無言でその風景をただ見ながら歩いていた。




『悟、あの柳がスポットライトで綺麗だよ。』




そうたった一言がしずくから言えたのなら、しずく達の関係も変わっていたのかもしれない。

それは充分分かっていた。




悟はしずくが感じた感受性なら同じ様に同調しただろう。




2人で見た園庭が綺麗だった。

たったひと言呟いたなら、2人の関係は全然違っていたのかもしれない。





そう分かっていながらも、長い通路を2人は黙って歩いた。

見ている風景は全く同じなのに…。



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