第7章 あなたの婚約者です
会場が静まり帰ってしまったので、今日はお開きにした方が良さそうだ。
数人目ぼしい女の子を見つけた。
後は本家と悟が決まればいい。
ああ、やっと肩の荷が降りそうだ。
会場をお開きにして、しずく達は自分の部屋に戻った。
さっきからずっと黙っている悟が気になる……。
「……食事持って来て貰う?」
悟なりに頑張ってくれたのだから、食事位は一緒にしてあげよう。
本当はいい子が即決出来たのなら、その子に相手をさせるつもりだったが。
「うん……後、家族風呂予約しておいたから、一緒に入って。」
「…………。」
やっと出た言葉がそれか……。
しずくは嫌そうな顔で悟を見上げる。
「別に温泉で変な事しないよ、衛生的に僕そう言うの無理…。」
しずくの顔を見て悟が真面目に答える。
裸の付き合いをする事自体嫌なのだが…。