第7章 あなたの婚約者です
「うふ…キスも無い、入れるだけのSEXを月一回強要されて……嫌になっちゃった♡」
見事に女の子達が引いている。
ごめんね…取り次ぐろって適当な子を選ぶわけにはいかないのだ。
そんな何のトキメキも無い結婚生活でも大丈夫だと言う奥さんが必要なのだから。
……居る訳無いか…。
自分なら大丈夫だと自信を持っている子は、残念ながらそれは無い。
「五条さんの好きな奥さんの料理って何ですか?」
「……言われた事無いから知らないわ…。」
「あまり食べた事無いから分からない。」
何故離婚するのかが手に取るように分かる会話だった。
ほら、私同情されている。
離婚したいって思って当然なんだ。
「……寝室は…。」
「もちろん別々よ、一緒に寝た事なんて無いわ。
夜は1人で寝れるから快適よ。」
「…………。」
言葉にするとさらに酷い。
家庭内別居の仮面夫婦の代表みたいだ。