第2章 離婚して下さい
「何で愛人?」
「SEXで満足したいから。」
「それなら僕が……。」
「あなただけは絶対に嫌。」
「……………。」
しずくが自分とのSEXに満足してないと……。
それはそうだろう。
お互い満足する様なSEXを彼女とした記憶が無い。
いつも義務のためにSEXをしていた様なモノだったから。
まぁ射精は出来ていたので、それなりに悟は不自由はしていなかった。
しかしこんな事を大っぴらに宣言するほど、しずくがSEXにたいして興味を持っていた事は初めて知った。
「それは僕でも改善出来る。」
「だからあなたは嫌なの。」
しずくは大きくため息を吐きながら、ゲンナリした顔で言った。
ため息吐いたよこの人。
悟はどうやらこの10年でSEXに関しては見切りを付けられた様だ。
つまりしずくは、大っぴらに恋人を作ってSEXをしたい。
そう悟に言っているのだ。