第6章 あなたは私の何を知っているの?
悟のその顔を薄っすら目を開けて見た。
何だ…我慢出来ないのは一緒の様だ。
不思議とさっきまでの羞恥心は無くなった。
「……必要無い……。」
別に悟に手伝って貰っても充分にイけるし。
自慰行為で悟に手伝って貰って、その後自分でして物足りなくなっても困る。
ただでさえ、悟の声が聞こえるだけですでにイけそうなのに。
チラッと悟の下半身を見ると、彼も充分に情欲している様だった。
「ん……イきそう…。」
ビクッと体を震わせて、しずくが呟いた。
そのしずくの肩を悟が掴んだ。
「?!」
びっくりして思わず途切れた快楽に、しずくは目を開けた。
「…… しずく……まだローター使ってない……。」
顔を紅潮させながら、息を荒くしている悟がしずくを見下ろしている。
その悟の顔を見て、しずくは笑った。
「はは……悟の方が余裕無さそうだね…。」