第6章 あなたは私の何を知っているの?
興味の無かった妻に改めて欲情する気持ちはどんなモノなのだろう。
しずくは悟を可笑しそうに笑って見上げた。
「……うん、僕も出したい…。」
そう言って悟は自分からベルトを外した。
興味の無い妻に欲情しても、彼には大した事は無いらしい。
しっかりと自分も楽しもうとするだけだ。
「……………。」
何だかそれもムカついた。
「…悟、触らないで…。」
悟の手が肩に触れているのを見て、しずくは言った。
「…自分だけ楽しむのずるく無い?」
「………………。」
あなたがヤレと脅したんじゃ無い。
しずくは思わずそう言いそうになって、呆れた顔で悟を見た。
「……私はもうイくから…。」
悟に付き合う事は無い。
さっさと終わらそう。
しずくはローターを手にすると、自分の敏感な場所に当てた。
「……あっ…。」
すぐに刺激の強い快楽が襲い、体が強張った。