第6章 あなたは私の何を知っているの?
「……体を慣らさないと、刺激が強いの…。」
しずくは顔を赤らめながら言った。
そういうモノなのか…。
どうやら自分のやり方がある位にやり慣れている様だ。
……それにしても。
離婚の話が出たからのしずくには驚かされてばっかりだ。
まさかしずくも自分と同じ様に、こうして情欲を治めていたとは知らなかった。
その姿もまた、悪くない。
「ああ…っ…。」
相変わらずギュッと目を瞑って集中している。
本気で気持ちよくなってきているのは、濡れているしずくの秘部を見ればすぐに分かる。
紅潮している顔も、快楽に悶えて体を震わせているのも。
行為の時にしずくが感じているいつもの光景だ。
「… しずく、手伝ってあげようか?」
「……いい…。」
「でも絶対、指より舌の方が気持ちいいよ。」
そう誘ってくる悟の顔もしっかりと恍悦に満ちている。