第6章 あなたは私の何を知っているの?
少しもしずくを許す気なんて無かった。
もっとズタズタにその小さなプライドを壊してやりたい。
「……本当に最低な夫ね……。」
「…お似合いの夫婦だろ?」
この位の陵辱じゃ、まだまだ噛み付いてきそうな顔をしている。
そのしずくが嬉しくて、悟はニッコリ笑った。
しずくは涙を拭くと、上着を脱いだ。
ワンピースにも手をかけて、悟の前でどんどん服を脱いでいく。
勇ましい自分の妻の姿に悟は満足そうに微笑んでいる。
「……言っとくけど、悟は指1本触れないでね。」
そう言って悟からローターを受け取った。
「…… しずく、下着はそのままで。」
随分と可愛らしい下着を付けているじゃないか。
初めて見るしずくの下着が他の男の為に用意された事に腹がたつ。
「…直接じゃないと、イけないのよ。」
「はっ。」
しずくはどうやら本気で情欲を処理する気の様だ。
しずくの言葉に思わず笑い声が出た。