第6章 あなたは私の何を知っているの?
悟がしずくの肩に手を触れた。
グッと力を入れてしずくを自分の方に向か様としたが、しずくの顔はベットから離れない。
「……もういや……。」
そうしずくの小さな声が聞こえて、しずくが泣いていると初めて気が付いた。
「……何でこんな事ばかりする様になったのよ…。
今までは放っておいてくれたじゃない…。」
今まで通り放っておいてくれたなら、こんな侮辱的な事もされずに済んだ。
自分が悪いのだろうか。
悟だってしずくが他の男と会う事なんて何とも思っていない。
離婚したいと…そう言った事はこんなに辱めを受ける事を言ったのだろうか。
それでも離婚をしたいと思った事はどうしても自分が悪いとは思えない。
「あなたは何がしたいのよ…こんな事をしたってお互いに何のメリットもある訳無いじゃない。
むしろどんどんあなたを嫌いになりそうだわ!」