第6章 あなたは私の何を知っているの?
「本当に自分でやってたんだ……僕の奥さんは前から欲求不満だった様だね……。」
悟はローターを見た後に、しずくを見下ろした。
顔を隠して確認出来ないが、肩が震えているので怒っているのだろう。
離婚の理由に色々と言ってきていたが、どうやらどれも本当の理由の様だ。
SEXの欲求不満。
愛されたい欲求。
そんな事で本当にしずくは離婚を考えていたんだ。
悟には理解出来ない。
別にしずくを馬鹿にしているつもりは無い。
他の男に痴態を曝け出す事だって、しずくが見苦しいから言ったんじゃない。
あんなしずくの姿を見たら、どんな男だって情欲に溺れるだろうから、心配して言ったんだ。
「……ねぇ、自分でやる?それとも僕にされるのを望んでる?」
こんな捻じ曲がった情欲なんて潰してしまえ。
陵辱して、その大きなプライドをへし折ってもう他の男なんか考えられないようにしてやる。