第6章 あなたは私の何を知っているの?
「悟っ!本当に!」
勝手に抱き上げられて、いつも部屋に連れ戻される。
いい加減、悟の思い通りになるのもうんざりざった。
しずくが怒っていても、悟は気にしないでしずくをベットに置くと、何やらガサガサ漁り出した。
「ちょっ!何してっ!」
ベットの下の引き出しを開けて、中に入っている洋服やら小物やらを確認する。
「え?1人でやるなら、オモチャとか隠し持って無いかなって…。」
最悪だ。
目の前が真っ暗になる。
片手で簡単にしずくを押さえ付けて、悟はもう一つある引き出しを開ける。
「やめて!」
しずくの反応に、絶対に持っていると確信する。
そして悟はお目当ての物を見つけると、引き出したから取り出した。
「………何だ、ローター1個か…。」
こればっかりは、意外なモノは出てかなった様だ。
「………………。」
しずくはベットに顔を埋めて隠していた。