第6章 あなたは私の何を知っているの?
あんなに抱いたばかりだと言うのに、もう男漁りをするのだから。
恋愛だけではもう、満足出来なくなっているしずくに笑みが出る。
情欲をぶつけ合う相手と恋愛をして、SEXをするのならまだ許せる。
だけど情欲だけの相手はダメだ。
それはもう悟でも満たすことが出来ると分かったのだから。
(いや、しかし……。)
体が持たないな……。
きっと今頃しずくはまた出掛ける準備をしているのだろう。
どうせなら、綺麗に着飾ったしずくを抱くとしよう。
他の男の為に着飾ったしずくを陵辱するのも悪くない。
悪いのは夫がいるのに、他の男に情欲を持つしずくなんだから。
それをしたら、余計に嫌われると分かっていても。
しずくへの怒りは、それ位では治りそうも無いから。
「……………。」
家を出ようとすると、リビングに悟が座っている。