第4章 #02―シラユリ―
…?!
耳を疑った。そんな理由で??人には人の事情があるけれど、彼とはどうも、馬が会いそうにないなと思った。モヤモヤする…。
キース「内地に行きたいのか?」
ジャン「はいっ!」
―ドン!
ジャン「ッ!いっ、!うぐっ…」
わぁ〜!スッキリした!ありがとうございます教官!!心の中でジャンに頭突きをした教官にお礼を告げた。
キース「誰が座っていいと言った?!こんな所でヘコタレる者が憲兵団になんぞなれるものか!!!」
―キース「貴様は何者だ!何しにここに来た?!」
マルコ「ウォールローゼ南区!マルコ・ボットです!憲兵団に入り、王にこの身を捧げるために来ました!」
キース「そうか、目指すといい。だが、王は貴様の身なんぞ欲しくない。」
教官…顔がえらいことになってますよ…。
キース「次は貴様だ!貴様は何者だッ!」
コニー「コニー・スプリンガー!ウォールローゼ南区ラガコ村出身です!」
敬礼をとる坊主の男の子…。
………?!逆ッ!逆!敬礼逆だよッ!!教官に殺されるんじゃ…。
キース「逆だ。コニースプリンガー…。最初に教えたはずだ…、この敬礼は公に心臓を捧げる決意を示すものだと。」
うわぁ…両手で頭持ち上げられてる…。首抜けない??あれ…、大丈夫???
キース「貴様の心臓は右にあるのか…????」
―パク!
―――???????
え、何?芋…??あの子芋食べてる?!え?なんで…????今?え??
キース「……」
ほら!教官もあまりの出来事に固まってるよ!
―ドスーン
教官の手から逃れられたコニーは床に伸びている。
キース「おい、貴様…何をやっている…」
サシャ(きょろきょろ、???私じゃないか、もぐもぐ)
いや、きょろきょろしてるけどあなただよ?!絶対!
キース「貴様だ!貴様に言っているのだ!!!何者なんだ貴様はっ!!!」
サシャ(むぐっ!)ゴックン…
サシャ「ウォールローゼ南区、ダウパー村出身!サシャ・ブラウスです!」
芋持ったまま敬礼してる…。もういいや、突っ込むのやめよう。うん。そうしよう!
キース「サシャ・ブラウス…貴様が右手に持っているものはなんだ…?」
サシャ「ふかした芋です!調理場にちょうど頃合の物があったので、つい!」
キース「貴様…盗んだのか…。なぜだ、なぜ今芋を食べだした…。」