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12歳年下の彼に溺愛される話

第50章 劇場型アクアリウム átoa



タツノオトシゴや…チンアナゴ。
優雅にゆったりと泳ぐミノカサゴ。

そして…このエリアのメインであろう
ビーカーみたいな形をした
大きな水槽が…見えていた。

その水槽には大きめの魚が泳いでいて。
この水槽はメガシリンダーと言うらしい。

羽ばたく様に泳いでいるのが
ウシバナトビエイだ。

『このエイ、ウシバナトビエイって
名前のエイらしいですよ?』

ウシの鼻みたいな顔…をしてるから
こんな名前をしてるのだそうだ。

大きな水槽に引き寄せられる様に
近付いて行くと…このエリアの床にも
水面が揺らいでいる様なライトが
照らされているのが見えていて。

『なんか…海っぽい匂いがしませんか?』

「そう言われてみれば…、
海の…あの…匂いがする感じがする…」

メガシリンダーの中には
ブルーの身体にイエローの
尻尾をしたお魚が沢山泳いでいて。

この魚はユメウメイロと言うのだそうだ。
そのユメウメイロよりも大きめの銀色に
キラキラと光っているお魚は
コバンアジと言うらしい。

そんなに大きなサイズじゃないけど
サメなんかも一緒に泳いでいて。

しばらく…その大きな水槽を眺めていた。

1つ1つの水槽を見て回る。

大きな水槽は…

さっきのメガシリンダーぐらいだけど。

小さく切り取られた海の中を探検してる様な

そんな感じの気分になって来る。

『巴さん、あっち
次のエリア…行きましょうか?』

「うん…そうだね…さっきのエリアと
ここのエリアも全然雰囲気が違うから
次はどんな感じなのか楽しみだね…」

今居るエリアの奥にあるエリアは
エレメントと言う精霊の森と
名付けられたエリアの様で。

森と…いう位だから…、
また違う…雰囲気になってそうだ。

ドアをくぐって先に進むと。

湿った……温室の中みたいな
そんな感じの匂いを感じる。

精霊の森…と言うだけあって
エリアには大きな木のオブジェがあって。

『巴さんあれ、
あの水槽の壁…大きな
カエルのお腹だらけですよ?』

カエルのお腹だらけと
彼が表現したくなるのは
水槽の上の方に…アマガエルを
5倍ぐらいにしたサイズ感の
カエルが沢山水槽の面に引っ付いていて。


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