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12歳年下の彼に溺愛される話

第33章 神戸北野へ行こう!



その綺麗な窓の枠の細工に
惹かれるようにしてサンルームに
足を踏み込もうとしたのを、
後ろから港斗君に引き留めらえて。

そのまま…2歩、3歩と
巴が…バックして戻ると。

これと…彼が指さしている。
小さな注意書きの看板を見た。

サンルームには1度に5人までと…。

今、サンルームには4人先客がいるので。

私が出ても丁度5人になるから
セーフはセーフなんだけど
一緒に彼と眺めを楽しめないので。

前の人達の写真撮影が
済むのを待ってから、
入れ替わりでサンルームに出た。

サンルームの部分の…壁も
萌黄色で…窓の枠の細工の感じとか
やっぱり…あっちのハンター邸に
このサンルームの部分は良く似ていて。
天井からぶら下がってる、どこか
チャイナテイストなシャンデリアも
ハンター邸宅のと同じ様な物で。

もしかしたら…同じ人が
建築に関わってるのかも?と
そんな風に思いながらも
歩くと…所々ギシギシっと…
床板が軋んで音を立てるので
ビクビクしながらも…
タイムスリップした様な…
可愛いお屋敷をバックに記念撮影をして。

サンルームからの神戸の街並みを眺めた。

萌黄の家からは…、風見鶏の館は
目と鼻の先の距離にあって。

徒歩…2分?いや、1分ぐらいの
ご近所さんにある。

神戸の異人館と言えば…
まず思い浮かぶのが
うろこの家か…こっちの風見鶏の館
と言う程、有名な異人館だ。

赤い煉瓦造りの洋館の屋根に
風見鶏が乗っていて。

その外観を巴が
自分のスマートフォンに納めた。

『異人館って言ったら、やっぱり
ここってイメージがしますよね?』

「風見鶏の館(旧トーマス住宅)」は、
北野異人館のシンボル的存在の館で。
1909年(明治42年)頃にドイツの
貿易商G.トーマス氏の邸宅として建築。
1978年(昭和53年)には
国の重要文化財にも指定されている。

この風見鶏には、
「風向きを知る役目」と
「魔除け(雄鶏は警戒心が強いことから)」と
「キリスト教布教(教勢を発展させる効果)」の
3つの役割もあるのだとか…なんとか。



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※注意※

現在風見鶏の館は
耐震工事の為に休館中です。


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