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12歳年下の彼に溺愛される話

第33章 神戸北野へ行こう!



『まぁ…とりあえずは…
この萌黄の館を見学しましょうか』

風見鶏の館との2館チケットを
券売機で購入して。
その萌黄の館と呼ばれるだけあって
可愛らしい萌黄色の外壁をした
異人館の中に入った。

萌黄の館は、
明治36年(1903年)アメリカ総領事
ハンターシャープ氏の邸宅として
建築された洋館で。

「ハンターさん?ハンターさんの
お家って王子動物園にも
あるよね?旧ハンター邸宅」

巴が同じハンターと言う名前に
王子動物園の中にある、
旧ハンター邸宅を思い出して。
港斗がその事を音声検索すると。

王子動物園にある、
旧ハンター邸宅は
神戸市中央区北野町3丁目にあったものを
昭和38年に現在地に移築したもので、
現存する神戸の異人館の中では
最大級の大きさの物なのだそうだ。

エドワード・ハズレット・ハンターと
言う人のお家…なのだそうで。
1843年(弘化3年)英国アイルランド州
ロンドンデリー市に生れて、
1864年(慶応元年)21才の時に
横浜の商社員となり、
神戸港が開港されるとすぐに神戸に移って
小野浜にできた造船所に入ったのだそうだ。

だから…別の関係ない
ハンターさん…のお家だったんだけど。

この辺りから王子動物園の所は
結構離れてるなって
思ってたら…移築してたんだ。

『あ、でも……巴さん
あの…萌黄の館のあの辺りって
ちょっとハンター邸宅に似てますよね』

そう言って港斗が指さしたのが、
萌黄の家で人気の2階にある
神戸の街が一望できる
サンルームなのだ…が、
確かに…窓が沢山あった
ハンター邸の雰囲気に似てる気がする。

萌黄の家の内部は靴を脱いで
スリッパに履き替えて
置いてあるビニール袋に
自分の靴を入れて
持ち歩くシステム。

こうやってスリッパで歩ていると
人のお家にお邪魔してる感が凄いする。

この萌黄の館は、
べっぴんさんのロケ地なので
有名人のサインなんかもあって。

館の内壁も萌黄色をしている。

2階の…神戸の街が一望できる
人気のサンルームには
先客が数人いたのだけど。

『待って下さい…巴さん
その…そこに注意書きが…』


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