第33章 神戸北野へ行こう!
柱時計のある豪華な応接室、
それに当時の写真も
多く展示されていて。
トーマスさんご一家が
どんな生活をしていたのか
当時の様子と今の様子を見比べつつ
知る事が出来る展示になって居る。
居間のスペースは
壁紙もピンクのストライプ柄で。
シャンデリアもお揃いのピンク色をしてる。
この居間に設置されてる
可愛いピンクのシャンデリアは
滑車がついて居て、
高さを調節する事が出来る仕様で。
読書をしたり、カードで遊んだり
その時々に合わせて調光して居たのだそうだ。
「へぇ~、でも当時だったら
かなりハイテクな技術だったんじゃ…」
『今の電気なんて、
無段階調整ですもんね
色味も…暖色か寒色変えられますし』
食堂も豪華なお城の様な造りで、
飾り戸棚と暖炉が設置されている。
その飾り戸棚には…
チケット売り場の人が
接客してくれそうな窓の様に
なっている部分があって。
「ねぇ、港斗君…あの飾り
棚の奥ってカウンターなの?」
『お屋敷の地下に台所があるみたいで、
出来た料理をリフトで持ち上げて、
あそこの窓みたいなハッチから
取り出して、提供してたみたいですよ』
キッチンが地下なのも
それはそれでびっくりだが。
キッチンで作ったものを
リフトで運んでるのもびっくりだ。
「ハイテク…お屋敷…ッ」
書斎の部分は…8角形の
出窓の様に飛び出た空間の
5面に窓を配置した自然光を
ふんだんに取り込める様になっていて。
書斎エリアの天井は、
傘を広げた様な…デザインで
遊び心もある感じになっている。
「天井が…広げた傘の
内側…みたいになってるんだぁ~」
1階の造りは豪華絢爛と言う
贅沢な感じだったのに、
お屋敷の2階の夫婦が使っていた
お部屋とかは…質素な感じの造りで。
ドイツ人ならではの
合理的思想の造りになっている。
2階のホールにはこの
風見鶏の館のシンボルの
風見鶏の原寸大のレプリカが
展示されていて、結構大きい。
風見鶏のレプリカと記念撮影をして
2階を見学して。風見鶏の館を後にした。
風見鶏の館からは
これまた歩いて1、2分の
神戸北野神社にお参りする事にした。