第33章 神戸北野へ行こう!
車を…萌黄の館の近くの
コインパーキングに置いて。
この北野の異人館街には
見学できる異人館がいつくかあるが。
無料で見学できる物から、
有料の異人館、2館とか3館5館とかの
料金がお得になるセットチケットがある。
例えば…この…萌黄の館だけだと
400円の入館料が掛かるけど。
すぐ近くにある、この異人館街の
シンボルでもある風見鶏の館との
共通2館チケットだと650円で
風見鶏の館の入館料は500円だらか
別々に支払ったら900円なので、
350円…お得…と言う訳だ。
『この辺りは…城崎とは逆に
外国人観光客が減ってるらしいですよ』
コロナの影響を…モロに
この辺りは受けて…
観光客が激減して、
テナントの空き物件が目立つ。
『コロナの影響とか、
外国人からしたら、わざわざ
日本に来てるんだから、
純和風の建築物が見たいでしょ?』
確かに…三連休の初日…とは言え
神戸観光の定番スポットなのに
そんなに…目立つ混雑も無い印象。
確かに…、日本人の私達から見れば
異国風って感じがして、
ちょっとした旅行気分だけど。
外国人の人には…見慣れた光景でしかないか。
『元々…この北野のエリアには
明治から昭和初期にかけて、
約200棟程の異人館が
建てられたみたいなんですけどね。
戦争の空襲や、阪神淡路大震災…
それからこの辺りの住宅地として
マンションの建設の為に取り壊したりで…
その数は今は…30棟程らしいですよ?』
「へぇ~、そんなに…沢山…
北野に異人館があったんだ…」
コインパーキングから歩いて
一番近い場所の萌黄の館に向かった。
『今では神戸観光の定番ですけど、
観光地化したのも…割と
最近と言うか…それまでは…北野は
ラブホテル街…だったらしいですよ?』
彼が言うに、この辺りは
元々はラブホテル街で
1975年ごろから
女性誌がこの異人館街を
雑誌で取り上げる様になり。
更に、
1977年放送のNHK連続テレビ小説
『風見鶏の館』で
取り上げられたことにより
北野の観光地としての人気が沸騰。
1980年代から観光地としての
整備が進んだのだそうだ。