第30章 2024年2月2日から2月3日
『ケーニヒスクローネって言うのは、
ドイツ語で…”勝利の王冠”って
言う意味らしいですよ?』
そう言えば…あの、
ケーニヒスクローネの
パッケージのクマの頭には
王冠が乗っていた様な気がする…。
ほら…と港斗が…お店の外の
大きなピンク色のくまの看板を
見て下さいと指差して来て。
確かに…その大きなくまの顔の形
看板の頭の上には王冠が乗っている。
『ここのホテルの朝食のバイキングは
スイーツ食べ放題ですよ??』
ケーニヒスクローネのホテルで
スイーツが食べ放題って、
そんなのスイーツが美味しいに決まってる。
しばらく行列に並んでいると、
最後の1人の小林君も到着して。
待ち合わせの時間の15分前には…
ケーニヒスクローネの前に
本日のメンバーの4人で集合する。
自分だけ遅くなったみたいだったから、
来る時間を間違えたのかと
真面目な小林さんは気にしてた様だけど。
私と港斗君が来る時間を間違えて
早く来すぎてしまったのだと
遅れてしまったのではと、
心配そうにしていた彼には伝えて。
私達3人がここに並んでるのは、
エビちゃん事、
蛯名葵ちゃんが…順番を
私達の分も…このお店のランチが
凄い人気で週末は予約できないから
並んで待っててくれたんだと言う
事を港斗君が小林さんに伝えて。
オープンまでの15分の時間に、
葵ちゃんがからここの
くまポチ邸の…ランチの
ルールについてのレクチャーを受ける。
ランチは…メインが選べて
パンが食べ放題…みたいで。
先着の50名様には、
クローネが…無料で貰えるらしく。
ランチはパンが無くなり次第終了なので。
こんな感じに
行列がずらり…と出来るのらしい。
私達は…前から3組目…なので。
前の2組が2人連れなので、
5,6、7番目…と言う事になる。
先に座席を確保する…らしいので、
葵ちゃんから…直々に
巴姉サンお願いしますと言われて。
レストランの2階にはゆったりと
座れるソファの席があるので。
4人掛けの…ソファ席を
確保して下さいと任命されてしまった。
港斗君が巴さんの分は
僕が持って行きますからと
そう言ってくれたので、
甘えさせて貰う事にした。