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12歳年下の彼に溺愛される話

第27章 城崎温泉の…夜




『ああ、勿論、
僕が選んだその普通の浴衣も
巴さんに
凄く似合ってますけどね?
でも温泉浴衣姿を見たら、
温泉に来た~って感じしますもん』

旅館の名前が…
ずらっと並んで模様に
なってる様な…
シンプルな白地に紺で文字が
書いてある様な
伝統柄の…地味な浴衣が…
彼を何故そこまで搔き立てるんだろう?

「と、とりあえず…浴衣は
カットフルーツといちご大福
ちゃんと全部食べて
あのお風呂に入ってから…ね?」

そうこっちが声を掛けると
残ってたのも綺麗に食べて
空になったお皿を見せて来て。

『食べましたよ?巴さん』

お皿と湯呑が空になる頃には、
五右衛門風呂のお湯張りも
出来ていて、入れる状態になっていた。

『巴さん、五右衛門風呂に
浸かって、頭こうして下さいよ』

五右衛門風呂に浸かったままで
頭を洗ってくれるようで
風呂の縁に首を掛ける様に彼が
こっちに声を掛けて来て
首が痛くない様に
畳んだタオルを枕みたいにして
縁の所に引っ掛けてくれて。
どうぞと促されて
そこに自分の首を置いて。
彼に髪の毛を洗って貰う。

見慣れない…すりガラスの
天窓を見上げて
五右衛門風呂に浸かりながら。
彼に髪の毛を洗って貰うなんて
くすぐったくも感じつつ
幸せな…気分を巴は感じていて。

お返しにと…。
今度は場所を交代して
彼の髪の毛も洗ってあげた。

顔も洗ってすっぴんになると。
彼と一緒に、五右衛門風呂に
浸かりながらキスばっかりしていて。

『今日はずっと…温泉に
入ってばかりでしたけど、
どんな温泉よりも、巴さんと
一緒に入るお風呂がやっぱり
一番いいですね。巴さん
そろそろ、お風呂…上がりますか?』

お風呂から上がった後は…
当然…恋人同士の
濃密な時間…になる訳で
彼の言葉にドキッとしてしまいつつ。

「うん、そうだね…、
そろそろ…上がろう…か」

『あ、巴さん…。
今から着る温泉浴衣の事なんですけど…』

彼が…温泉浴衣の下は…
ブラはしないで欲しいと言って来たので
その言葉の通りにショーツだけを
身に着けた状態で温泉浴衣を着た。

ベッドルームの明かりは…
少しだけ…落としてあって。


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