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12歳年下の彼に溺愛される話

第27章 城崎温泉の…夜




『夜の温泉街もムードがあって、
…いい雰囲気ですよね?』

「大人しっぽり?…みたいな?」

『あはははは、良いですねそれ。
大人しっぽり.
温泉風情もありますし
ちょっとえっちな感じもして』

彼がムードがあって
いい雰囲気って例えたのを
それっぽく言い換えただけで
別に深い意味は…無かったんだけど。

こんな風に…彼と並んで
夜の温泉街を歩くと。

24歳の彼が…いつもよりも
心なしか大人びて…見えるのは…
暗い中に浮かぶ街並みと…
彼が着ている浴衣の所為なのかな?

「この時間でも…割と…
この辺りは賑やかな感じだね…」

『そうですね、
外湯は…23時まで
営業してる所が殆どですし。
それに合わせて営業してる店も
この辺りには多いですしね』

チャレンジャーな外人さんは
浴衣だけで外湯めぐりしてて
かなり見てて寒そうだったけど
本人たちは…お酒も飲んでいる様で
楽しそうに一の湯の前で
記念撮影をしているのを見つつ。

更に闇に浮かぶ柳の木が
ムードを深めてくれる通りを歩いて。

お目当ての御所の湯に向かう。


『御所の湯は…名前の通り
ゴージャスな感じがしますし。
人気の高い外湯ですよね?
良縁に恵まれて、美人の湯って
言われてるみたいですよ…』

「そうなんだ、
…え?あのお店、
さっき…いちご大福買った…
港斗君と同じ名前の和菓子屋さん…
こんな時間なのに…営業してるの?」

時間は…21時を過ぎた頃だったのに
まだ営業していたのに
驚いてしまったのだが。
さっき港斗君が言っていた通り、
夕食後に外湯めぐりに行く
観光客向けに営業してるお土産物を
販売しているお店も…ある。

御所の湯は…
後堀河天皇の
御姉安嘉門院が入湯したと言う
記録がありその外観も…雅な感じがする。
御所の湯の外観は…京都御所を
イメージされている…のだそうだ…。

『2020年に…リニューアル
されたらしいですよ?御所の湯』

建物の入口から
左右に黒い格子が続いていて。
その黒い格子の向こうに…
人影が見えるから。
休憩所か…何かになっている様だった。

パスを入口で見せて、
御所の湯の中に入って…驚いたのだが。



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