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12歳年下の彼に溺愛される話

第27章 城崎温泉の…夜



『流石に……このお腹の状況じゃ…
すぐに温泉には浸かれませんね…
大惨事になりかねませんし…』

あの船盛が…欲張り過ぎでしたと
頼み過ぎたのを反省してたけど。

「でも…新鮮なお刺身美味しかったし、
あれが無かったらカニばっかりだから。
こんな時じゃないと、船盛も
お目に書かれるものじゃないし…
飛びっきりの贅沢…って
感じがして…嬉しかったけどな…」

すぐには動けそうに無かったので
ちょっと休憩する事にして、
ポットのお湯で緑茶を淹れると
巴が机の向かい側に
座って居る港斗に湯呑を差し出した。

『ありがとうございます、
巴さん』

和室の座椅子に座って
温かいお茶を飲みながら。
和室の方からお部屋の全体を眺める。

特別室って言うだけあって、
趣のある…素敵なお部屋だなと
眠ってしまうのが勿体ないなって
そんな風に考えてしまいつつ。

『でも…もっと…城崎を
満喫しようと思ったら、
今度来る時は…2泊しても良いですね』

「あそこの…今日、ランチ食べた
お店の上に泊ってみたいな…」

『ああ。いろりダイニング三國の
隠れ家的な所も良さそうですね…
あそこはお肉屋さんの直営ですけど
お魚屋さんの直営の宿もありますよ?』

そのお魚屋さんの直営のお宿は
風月魚匠と言う名前で、
離れの初音と言う特別室と
どうしようか悩んでたと言うので。
そのお宿を検索してみたら。
確かにそのお部屋も凄い素敵な
星空でも眺めている様な
大人の隠れ家的なお宿で。

「凄い…こっちも…素敵なお宿…」

『ここの貸切風呂…凄いんですよ
船の形してるんですよ…』

そんな話をしながら、
お茶を飲み終える頃には…
お腹も少し落ち着いて来て。
浴衣の上にダウンコートを装備して。
下は発熱ソックスを履いて
残している3つの外湯めぐりに
出発する事にしたんだけど。

遠い方から…なら…地蔵湯の横の
旅館つばき乃からなら、
残っている3つの外湯の
御所の湯が一番遠い事になる。

つばき乃から御所の湯までは、
歩いて10分の距離。
すっかり夜の顔になっていて。
夕方の時とはまた違う
情緒あふれる雰囲気の
大人の温泉街の顔になって居た。

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