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12歳年下の彼に溺愛される話

第26章 城崎温泉そぞろ歩き



「あれ?奥にあるあれなに?」

『ああ、あれはこの辺りの
温泉の源泉…元湯ですよ。
何でも城崎温泉は
足を怪我したコウノトリが
ここの湯で足の傷を癒していたのを
人が見つけて、
発見したと言われてるんですよ』

大きな茶色い岩から
溢れて来る温泉を眺めながら。
この城崎温泉に伝わる
温泉が発見された
エピソードを教えて貰って。

流石はコウノトリの郷が近いだけある、
この辺りらしいエピソードで。
その伝承になぞらえて作られた、
鴻の湯(こうのゆ)がすぐ近くにある。

『あそこのジェラートカフェで
玉子売ってるみたいですよ?
11分程で茹でられるみたいですし、
温泉卵食べながら、足湯しましょうよ』

城崎ジェラートのカフェでは、
無農薬の地元の養鶏所の玉子が
温泉卵用にネットに入って
販売されていて。
お値段は3個350円、5個450円。
どうせなら100円の差だしと
彼が5個買って居て。
温泉卵を作る専用の場所に
ネットに入った玉子をセットする。

「温泉って感じ、凄いする」

『あそこの源泉は、
81度らしいですから、
温泉卵茹でるのにピッタリですね』

そう言いながら、ちゃっかり
さっきのお会計の時に
城崎ビールを買ってたので。
一緒に飲むつもりなのか、
飲みながら待つつもりなのか…。

と…、言いつつも
誘惑に負けてしまって。
カップ入りのソフトクリームに
好きなジェラートを乗せて貰えるので
いちごのジェラートを
彼に買って貰ってしまって居て。

城崎だから寒いだろうと思って、
極暖…のヒートテックにカイロを
装備して来てるので…、
ビールを飲んで歩いた所為か
この季節なのに…熱いと
感じてしまっていたので。
ちょっと冷たい物が食べたかったのだ。

彼と一緒に城崎ジェラートを
頂いている間に
温泉卵が茹で上がったので。
置いてある専用のカッターで
卵の上部をカットして。
程よくトロトロに仕上がってる
温泉卵にお塩を掛けて
足湯で寛ぎながら
温泉卵をスプーンでホジホジしながら
美味しく頂いた。

足湯に入ったお陰なのか
温泉街散策でだるくなった足も
すっかり軽くなっていて。

歩いてきた道を地蔵湯の方向へ
また15分程かけて歩いて戻る。


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