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12歳年下の彼に溺愛される話

第25章 城崎温泉へ出発!




港斗君も下から
その大きなステゴドンを見上げていて。

『面白い展示方法ですよね?
こんな風に下から見上げて
股の下くぐって順路進むとか…って』

このステゴドンは…全長が
7.6メートルの大迫力のサイズで。

この骨格標本の他にも、
山陰海岸で発見された、
象の歯の化石や足跡の化石もあった。

「日本にも…昔は象が居たんだね…」

そんな話をしながら、写真を
数枚…そのステゴドンと撮って。
木目調の大きな円形の螺旋階段を
昇ってミュージアムの2階へと移動する。

吹き抜けになって居るので、
2階からさっきの大きなステゴドンを
今度はこっちが
見下ろして見る事が出来る。

階段を上がった先は、色んな
鉱石を展示しているコーナーで。

アマゾナイトやインカローズ等の
宝石の原石の結晶。

『巴さんこれ、この石
豚肉石って言うらしいですよ』

彼がそう言って指差しているのは
どう見ても塊になっている
吊るしベーコンしにか見えなくて。

「それ…石なの?
冷蔵庫に入ってたら
美味しそうなお肉にしか見えないね」

この豚肉石、ポークストーンは
日本名で方解石、カルサイトなのだそうだ。

この豚肉みたいな石は
中国の広西省にある、
チワン族自治区でのみ
採掘する事が出来るのだそうだ。

この吊るしベーコンみたいな
色合いは、白い部分がカルサイトの
肉の部分みたいに見える赤い部分は
カルサイトと化学式は同じだが
結晶の形が違うアラゴナイトによるもので。

アラゴナイトは本来は、黄色の色を
呈するものらしいが、含まれている
不純物の影響でこの色なのだそうだ。

『見れば見る程豚肉の塊ですね…』

その他にも…石なのに
曲げることが出来るこんにゃく石や。
綺麗な音が出る、カンカン石を
実際に叩く事も出来て。
誕生石のコーナーでは、
カップルならお互いの誕生石を
探したりすることが出来る。

『あの水晶、見て下さいよ』

展示されている水晶を
こっちに見る様に言って来て。
2つの結晶がくっついて
ハートの形になっていた。

「わぁ、ハートの水晶だ。
これ、自然の形なの?可愛いね」

ハートの水晶は、日本式双晶と呼ばれる物で。
2つの結晶が仲良く1つの辺を
共有してできた形で
またの名を、めおと水晶とも言うのだそうだ。


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